これまでに男性の仕事と女性の仕事、そして外仕事と内仕事について述べてきたものは各世帯の仕事であって、公共の仕事と私的な仕事の分類で言えば、私的な仕事に位置付けられる。私的な仕事についてはすでに述べてきた通りなので、ここでは公共の仕事について述べる。M村が小さな社会であることは言うまでもなく、一つの社会にありうる多くの構成要素を有していると言えよう。そうした社会においては公共のために行う仕事が必要なのは自明の理である。こうした仕事をM村の公共の仕事と言う。こうした仕事は、この村の共有財産を育て、村全体が幸福になるような環境を構築することである。公共の仕事には様々な種類があるが、規模の大きいものはそれほど多くはなく、その主要なものは村の共有地を守り、活用するための仕事である。