冬に比べると、春と夏、秋は内仕事よりも外仕事の比重が大きくなる。これらの季節は、凍りついた大地がゆるみ、草が芽吹き、花が咲き、実りを迎える季節であるので、人々は放牧地と畑地で主な時間を過ごすことになる。春は畑に種まきで忙しく、M村の畑地には労働に勤しむ人々の姿があちこちで見られる。その後、春の放水と夏の放水の作業に従事しなければならない。夏、大地が若草色の衣をまとう頃になると、自宅の中庭でうららかな陽射しを楽しむ余裕はなく、人々はみな畑に行かなければならない。女性たちであれば青々と波立つ小麦畑の草むしりに勤しむ。男性たちもこの季節になると外仕事に行く機会が増え、樹木の剪定をしたり、出産した雌羊に特別な世話をしたり、毎日山に羊を追って行き、羊の毛刈りをする。そして秋になれば収穫の仕事に勤しまなくてはならない。
たまに天候が変わって外仕事と内仕事の時間の入れ替えが生じることもある。例えば雨が降るなどすれば、外仕事を中断して帰宅して、雨の降る中のんびりと過ごすわけではなく、その時に合った仕事をいくつか見つくろって片づけるのだ。まとめると、外仕事と内仕事の分類は、自然環境と季節と天候によって自然に分かれたものなのだ。M村の人々はこうして仕事を分け、時間というつかみどころのないものをうまく使いこなしているのだ。