SERNYA
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2. ジャムの地に流れる時間

ラシャムジャ 著、星泉 訳
2-1-2-1. 冬の外仕事と内仕事

外仕事と内仕事は季節によって異なる。冬期は自然界全体が休息している季節であるかのように大地は凍結しているので、土を掘ったり石をひっくり返したりするのに相応しい季節ではない。畑地は耕して放置してあるので種まきなどにも相応しい季節ではなく、農耕の仕事は全て休みとなる。また、近隣の草地の草は家畜が食べてしまっているので、雌牛などの大型家畜は山に放牧に連れて行くことはせず、晩秋に保管しておいた枯れ草と青乾草を飼料として与えるので、山へ放牧に行く仕事もなくなる。山でしなければならない仕事としては、羊などの小型家畜(の世話)である。冬が進むにつれ、(羊たちは)疲れて歩けなくなるので、M村の人々は朝放牧に行って、夕方連れ戻すという仕事はせずに、山の上に土造りまたは石造りの出小屋を建て、その周囲に羊囲いを造り、短期逗留型放牧の体で滞在する。この形式で山に滞在するのは、各世帯から一人か二人で十分なので、M村の多くの人々は毎日放牧に行く仕事からも解放される。そういうわけで、冬は外仕事よりも内仕事の比重が多くなる季節であって、この季節には村人たちはたくさんの内仕事に精を出す。例えば、女性たちは羊毛を糸に紡いで織物を織ったり、小物の縫い物をしたり、袋物や反物を作ったりする。男性たちは農具の修繕をしたり、内壁や外壁の補修や塗装を手がけたり、皮なめしをしたりする。鍛冶や縫製の仕事が必要になったら、鍛冶職人や縫製職人を自宅に招き、貴金属の彫金や皮衣の縫製を依頼することもある。

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