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2022年4月28日(木)

『チベット幻想奇譚』が刊行されました

路上の陽光

2022年4月27日に春陽堂書店より、『チベット幻想奇譚』が刊行されました。チベットで現在活躍中の様々な世代の作家10人の作品を集めた日本オリジナルのアンソロジーです。チベットの人々が現実を見る目は、どうもわれわれとは少し違っているようです。それはおそらく、仏教や土地神信仰を背景として醸成されてきた価値観や死生観や、自然環境を見る目が、われわれとは少し異なっているからでしょう。そのちょっとしたズレは、チベット文学に初めて接する方には摩訶不思議に映るかもしれません。でも、少し馴染んでくれば、作品に描かれたリアルなチベットの人々の暮らしや物の考え方がぐっと身近に感じられ、チベット人の頭の中を垣間見るような気分を味わえること請け合いです。

美しく印象的な装幀画は『月と金のシャングリラ』や『ペルシャの幻術師』の漫画家としてご活躍中で、冊子SERNYAの表紙でもおなじみの蔵西さんに描いていただきました。本を読んでいただくと、謎に満ちたこの絵の秘密が読み解けるかもしれません。表紙だけでなく、裏表紙にもぜひご注目ください!

最近チベット文学がいろいろ出ているけれど、どれを読もうかな、という方にお勧めの一冊です。

本サイトでは刊行記念の関連読み物も続々公開していきますので、ご注目ください。

『チベット幻想奇譚』詳細ページ

(星泉)
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