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ハバ犬を育てる話

刊 行 2015年3月31日
著者等 タクブンジャ (著)、海老原志穂+大川謙作+星泉+三浦順子 (編訳)
出版社 東京外国語大学出版会

作品紹介

生きとし生けるものすべて、自らの母にあらざるものはなし

仏の教えを胸に自然と共に生きてきたチベットの人々。かれらを取り巻く現代社会の問題や人間関係の複雑さを鋭く捉え、鮮やかにそして時に幻想的に描き出す。実験的な手法でチベット文学に新風を巻き起こした現代文学の旗手、待望の小説集。短篇・中篇をあわせて9作を収録。

目次

  • ハバ犬を育てる話共訳
  • 共訳
  • 一日のまぼろし共訳
  • 罵り海老原志穂 訳
  • 番犬共訳
  • 貨物列車大川謙作 訳
  • 犬と主人、さらに親戚たち共訳
  • 道具日記共訳
  • 村長共訳
  • 解説 差違と普遍性──現代チベット文学が切り拓くもの 沼野充義
  • 草原が生んだ小説家、タクブンジャ──訳者解説海老原志穂

著者紹介

タクブンジャ

1966年、中国青海省黄南チベット族自治州貴南県の牧畜民の家庭に生まれる。海南民族師範学校を卒業後、小学校教諭を務めるかたわら西北民族学院(現西北民族大学)で文学について学び、現在も郷里でチベット語の教員を務めながら執筆活動を行っている。主な著作に『静かなる草原』(青海民族出版社1999)、『衰』(青海民族出版社、2012)の他、「二十一世紀チベット族作家シリーズ」として小説集『三代の夢』(青海民族出版社、2009)がある。

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